PRESIDENT 毎日が楽しくなる時間術を読んだ感想
目次
- 目次
- はじめに
- どうでも良いことに対して、選択肢を作らない。もしくは、選択肢を2択にする
- 作業を9分割する
- タイパとコスパに振り回されすぎない
- 疲れている時や忙しい時ほど、やらない選択をする
- 意識して人に親切にすると、幸福度が高まる
- 過去を追うな、未来を願うな
- 他人のしたこと、しなかったことを見るな。ただ自分のしたこと、しなかったことだけを見よ
- いっさいの執着を捨て去れ
- 他人の評価に一喜一憂するのではなくて、自分がこうあったほうが良いなという思考で生きていく
- 正しさを判断するには、まずは状況を知る
- 人を救うためには、その人に応じた方法をとらなければならない
- 終わり
- 参考記事
はじめに
先日、友人に勧められて、「PRESIDENT 毎日が楽しくなる時間術」を読みました、読んだ中で知ったこと、考えたことをまとめていきます。
どうでも良いことに対して、選択肢を作らない。もしくは、選択肢を2択にする
どっちを選ぼうが選ばまいが、どうでも良い時があります。そういう時は、選択肢を作らないか、そもそも選択肢を2択にすると、「選択する」ことにエネルギーを使わなくて良いなと思いました。
作業を9分割する
「あるタスクをやろう」と思うと、やる気が出ません。「あるタスクを9分割して、その一つだけをやろう」と考えると、途端にハードルが低くなります。1マスクリアすると、また次のマスをクリアしたいなと思い、最終的にはいつの間にかクリアしています。そのように、スモールステップで考えていくのは最初のハードルが低くなってとても良いです。
タイパとコスパに振り回されすぎない
タイパとコスパを追求するほど、一定時間内におけるコンテンツ消費量が増えます。気をつけたいのが、コンテンツを消費することが目的になってしまい、「コンテンツを理解する』を見失っている時があるので、気をつけなばなと思いました。
疲れている時や忙しい時ほど、やらない選択をする
疲れている時や忙しい時ほど、やらない選択をすると、気分を楽にしてくれます。疲れているのにyoutubeを「もっと見たい」で見てしまうと、「ダラダラ見」をしてより疲れます。この場合、ドーパミンが悪さをしている可能性が高いです。ドーパミンが悪さしていることを客観視して、「今は見ない」という選択をすると、気分が楽になります。また、何かを見る際に「今から〇〇を見る」と宣言すると、ダラダラ見ることを防げると思われます。
意識して人に親切にすると、幸福度が高まる
ハーバード大学のポジティブ心理学の第一人者 ショーンエイカー教授によると、「意識して人に親切にすることによって、親切にした側の幸福度が高まる」ことが2000人以上の調査によって分かりました。何か助けられることがあったら、積極的に親切にしていきたいなと思いました。
過去を追うな、未来を願うな
この本を読んでいて、この言葉すごく良いなと思い調べました。どうやら一夜賢者の偈という仏教の詩?の一部の言葉だそうです。
過去は追うな。 未来を願うな。 過去はすでに捨てられ、 未来はまだ来ない。 だから、ただ現在のことを ありのままに観察し 動揺することなく、 よく理解して、実践せよ。 ただ今日すべきことを熱心になせ。 明日、死のあることを誰が知ろうか。 かの死神の大軍と 会わないわけはない。 このように考えて、熱心に 昼夜おこたることなく励む人、 このような人を一夜賢者といい、 寂静者、寂黙者と人はいう。
人は誰しも、過去の誤った選択、もしくは過去の嫌な出来事があると思われます。それを思い出して「なんでこうしてしまったんだ」とか「なんでああなってしまったんだ」とか「あの時もっと勉強していれば」と考えてしまう時もあるでしょう。しかし、それは過去に起きた訳であって、今現在起きている訳ではないのです。今現在にしか生きることができないのに、過去の出来事を頭の中に妄想して、そこに対してエネルギーを使うのは勿体無いです。
同様に未来も似たようなことが言えます。「年収3000万欲しい」とか「海外で仕事したい」とか良いことを想像したり、逆に「このまま勉強しても将来どうなっているか不安。報われるか分からない」など起きてもいないのに悪いことを想像したり、別に個人的には未来のことを想像するのは良いと思います。しかし、限度があります。頭の中の想像に対してエネルギーを費やしすぎて、現状何も行動していないのは勿体無いです。未来は今の積み重ね、今の延長線上に存在します。
過去を追うな、未来を願うな、人は今ここにしか生きることができない。だからこそ、現時点での自分の小さな目標に向かって、まずは今自分がなすべき事を熱心になせ。未来でも過去でもなく、今現在に自分を集中させろ。そうすれば道は開かれる。という意味なのかなと、この言葉を個人的に解釈しました。
自分の場合、現状維持バイアスが働いて、本当は行動した方がいいのに、この行動をすることによって、他のことをやる時間を失ってしまうなとか、時間を損したくないなと考えてしまいます。現状維持バイアスは、行動した場合のデメリットだけではなく、現状を維持した場合のデメリットを考えれば、現状維持バイアスを取っ払うことができます。話を戻しますが、現状維持バイアスと同様、未来の起こるか分からないことに対して悪い想像をしてしまうのは勿体無いです。自分はもっと今に集中しなければならないなと、この言葉から学びました。
他人のしたこと、しなかったことを見るな。ただ自分のしたこと、しなかったことだけを見よ
自分と他人を比較することで、「自分にはこれが足りていないな」とか「自分の年収をもっと上げたいな」とか思うでしょう。他人と自分を比較した結果、いい方向に行動できれば、比較するのは必ずしも悪いことではないのかなと個人的には思います。しかし、「なんであいつが自分よりも高い年収をもらってんだ」とか「なんであいつが自分よりも偉そうにしているんだ」とか悪い方向にいってしまうことがあります。そして、他人との関係が悪化してしまいます。もしくはできていない自分をすごく責めてしまいます。こういう時は、自分の良いところ、他人の悪いところだけを見てしまい、自分自身の悪いところ、他人の良いところを客観視できていない可能性があります。自分の本当の実力と他人の本当の実力を客観視できていない状況です。(もちろん、就職した会社によって出せる給料も変わってくるので、給料に関しては一概に実力でどうこうとは言えません。就職した会社の都合に関して、今回の話では一旦脇に置いておきます)自分の実力を客観視できていないと、自分の実力とはあっていない場所に行ってしまい、活躍したいと思うけど、いまいち活躍できない可能性もあります。
他人に関心を向けるのではなく、もっと、自分自身に関心を向けようというのがこの言葉の意味です。自分がまだ拙いのに、他人に関心を向けている暇なんかないのです。 もっと自分自身と向き合って、自分の役割を愚直に全うする。自分のことをまずできるようにする。そして、自分のやることを、よりうまくこなせるようになろうと行動をしたり、改善したり、勉学をする。そうすることで、よりうまくこなせるようになって余裕が出る。余裕が出ると他人を助けることができる。自分自身により関心を向けることで、自分との関係や他人との関係も改善していくと思われます。
確かに、自分の実力が足りていれば、この状況を打破することができたのにと思う場面はたくさんあったので、人を責める前に、まずは自分の実力を磨こうって考え方は良いなと思いました。
いっさいの執着を捨て去れ
執着とは、一つのことに心をとらわれて、そこから離れられないという意味です。「いっさいの執着を捨て去れ」とは、物や、過去の栄光、経歴、悪い意味で依存している人間関係、なぜか必死に保ち続けているプライド、正しい正しくない等の自分の思い込み、べき論等の決めつけ、それらいっさいの執着を捨て去れ、捨てたという思いさえ捨て去れ、多くの執着を捨てれば清々しい本来の心に戻れるという意味です。放下着とも言われます。
確かに、私たちは過去の栄光や経歴、持つ必要のないプライドを常に持っていることで、それが自信になります。しかし、それにあまりにも執着しすぎると、自分の期待値があまりにも高くなってしまいます。そのせいで、自分の現時点での実力を客観視できなかったり、新しいことにチャレンジできなかったりします。また、思い通りに行かなかったときに、自分を責めてしまいます。もしくは他人のせいにしてしまいます。執着しているもの全て捨てるのは不可能だけど、なるべくどんどん執着しているものは捨てた方が、自分の期待値をフラット(5割)にできて良いなとこの言葉を読んで思いました。
他人の評価に一喜一憂するのではなくて、自分がこうあったほうが良いなという思考で生きていく
他人の評価を気にするのではなくて、自分がこうあった方が良いなという思考で愚直(正直一途なこと)に生きれたら良いなと思いました。仕事だとどうしてもそこまで考えることができていないので、意識だけは持っておこうと思います。
正しさを判断するには、まずは状況を知る
正しさは人によって違います。そして、状況や手札によっても正しさは常に変化します。状況や手札を考慮せずに正しいか正しくないかを判断すると、柔軟性に欠けてその時点での最適な意思決定ができない可能性があります。
仕事において、ある状況や手札を考慮すると、その時点でのある程度の正しさを判断することができると個人的には思います(とはいえ、どうしても主観になってしまいますが)。良いか悪いかを判断する前に、まずは状況や自分や相手の手札を考慮するのが大事なのかなと思いました。
人を救うためには、その人に応じた方法をとらなければならない
これは調べている最中に出てきた仏教の言葉なのですが、今考えると、上の「正しさを判断するには、まずは状況を知る」に考え方が似ているなと思いました。
終わり
タイムマネジメントの本を読んでいたのに、マインドにばかり目が入っていたなと思いました笑。ただ色々な学びがあって、読んで本当に良かったなと思いました。
参考記事
禅の教え「放下着(ほうげじゃく)」に学ぶ、思い込み・執着を捨てる方法|マナトピ